面接でよく聞かれる質問と答え方
福祉の仕事の面接でよく聞かれる質問と、答え方のコツです。職種ごとの質問と、面接で聞いておきたいこともまとめました。
面接の前の準備
- 出した履歴書・職務経歴書を読み直す(書いたことをもとに質問されます)。
- 事業所のこと(サービスの種類・利用者・支援の方針)を、求人やホームページで確かめておく。見学できるなら、見学しておく。
- よく聞かれる質問の答えを、声に出して練習しておく。文章を丸暗記するより、話す内容のメモを作るほうが自然に話せます。
- 場所・時間・持ち物(筆記用具・資格の証明書のコピー・印鑑など、言われたもの)を確かめる。
- 清潔な服装で。事業所によっては、面接のあとに現場を見ることもあるので、動きやすい靴だと安心です。
- 遅れそうなときは、分かった時点ですぐに電話で連絡します。
答え方のコツ
結論から話す
「〇〇です。なぜなら〜」の順に話すと伝わりやすくなります。
具体的なできごとを入れる
「人と話すのが好きです」より、どんな場面で何をしたかを話すほうが伝わります。
正直に話す
分からないことは「分かりません。入ってから学びたいです」で大丈夫です。できないことを、できると言わないようにします。
利用者の立場で考える
福祉の面接では「利用者にとってどうか」を考えて答えると、仕事への理解が伝わります。
短く区切る
1つの答えは1分くらいまで。長くなりそうなら、要点だけ話して「くわしく話しましょうか」と聞きます。
聞かれたことに答える
緊張すると話がそれやすいので、質問の内容を確かめてから答えてかまいません。
どの職種でもよく聞かれる質問
Q1.自己紹介をお願いします。
聞かれる理由:人柄と、話をまとめる力を見ています。
- 名前、これまでの仕事(または学校)、応募した理由を1分くらいで。
- 職務経歴書を読み上げるのではなく、いちばん伝えたいことにしぼります。
Q2.なぜ福祉の仕事をしようと思ったのですか。
聞かれる理由:この仕事を続けられるか、思いがあるかを見ています。
- きっかけになったできごとを、具体的に話します(家族のこと・ボランティア・前の仕事など)。
- 「人の役に立ちたい」だけで終わらず、なぜそう思ったかまで話します。
Q3.なぜこの事業所を選んだのですか。
聞かれる理由:ほかの事業所ではなく、ここを選んだ理由を聞いています。
- 見学・求人・ホームページで知った、その事業所の特徴(支援の方針・活動・研修など)にふれます。
- 自分の考えや経験と、どこが合っているかを話します。
Q4.前の仕事をやめた(やめる)理由は何ですか。
聞かれる理由:同じ理由ですぐにやめないか、気にしています。
- 前の職場の悪口は言わず、事実を短く伝えます。
- 「〇〇をしたいと考えた」と、次にしたいことにつなげます。
Q5.あなたの長所と短所を教えてください。
聞かれる理由:自分のことを分かっているか、短所にどう向き合っているかを見ています。
- 長所は、仕事の場面でのエピソードと一緒に。
- 短所は、気をつけていること・直そうとしていることも一緒に話します。
Q6.これまでの仕事で、大変だったことと、どう乗りこえたかを教えてください。
聞かれる理由:困ったときの考え方と行動を見ています。
- 「何が大変だったか」「何をしたか」「どうなったか」「何を学んだか」の順で話します。
- 一人で抱えこまず、まわりに相談したことも、福祉の現場では大事な力です。
Q7.職員どうしで意見が合わないとき、どうしますか。
聞かれる理由:チームで働けるかを見ています。福祉の仕事は、職員の連携がとても大事です。
- 相手の意見を聞く、利用者にとって何がよいかを考える、上の人や会議で相談する、の流れで話します。
Q8.勤務の時間・曜日・夜勤・残業は大丈夫ですか。
聞かれる理由:シフトを組めるか、長く続けられるかを確かめています。
- できること・できないことを正直に伝えます。入ってから「できない」と言うほうが、おたがいに困ります。
- 家庭の事情などで条件があるときは、いつごろまでか、どうすればできるかも伝えます。
Q9.いつから働けますか。
聞かれる理由:人が足りないときは特に大事な質問です。
- 今の職場の就業規則や引き継ぎを考えて、無理のない日を伝えます。
- はっきりしないときは「〇月ごろには」とめやすを伝えます。
Q10.ほかにも応募していますか。
聞かれる理由:入職の見込みや、仕事への考えを見ています。
- うそをつく必要はありません。「〇〇の分野で、ほかにも応募しています」と正直に。
- そのうえで、この事業所を志望する気持ちを伝えます。
Q11.最後に何か質問はありますか。
聞かれる理由:仕事への関心と、入ってからのことを考えているかを見ています。
- 「特にありません」より、1〜2つ聞くほうがよいです。下の「面接で聞いておきたいこと」を参考にしてください。
職種ごとによく聞かれる質問
生活支援員・職業指導員・就労支援員
- ・障害のある方と関わった経験はありますか。
- なければ「ありません」と正直に。そのうえで、学んでいること・見学で感じたことを話します。
- ・利用者さんが活動に参加したがらないとき、どうしますか。
- 無理にさせず、理由を考える・本人の気持ちを聞く・やり方を変える・職員で相談する、の流れで。
- ・支援で大切にしたいことは何ですか。
- 本人の意思を大切にすること、できることを増やすこと、安全など、自分の言葉で話します。
介護職員・訪問介護員
- ・介護の経験・資格はありますか。
- 資格がなくても、取る予定や学ぶ意欲を伝えます。
- ・認知症の方と関わるとき、何に気をつけますか。
- 否定しない、本人のペースに合わせる、行動の理由を考える、など。
- ・体力面は大丈夫ですか。腰痛などはありますか。
- 正直に伝えます。持病があるときは、働くうえで気をつけることも話します。
- ・(訪問の仕事)一人で利用者のお宅に行くことに不安はありますか。
- 不安があれば正直に。連絡・相談の仕組みを逆に聞いてもかまいません。
児童指導員・保育士
- ・子どもと関わった経験を教えてください。
- 仕事・ボランティア・子育てなど、具体的な場面を話します。
- ・お子さんがパニックになったとき、どうしますか。
- 安全を守る、落ち着ける場所や関わり方を考える、記録して職員で共有する、など。
- ・保護者の方とどう関わりますか。
- 様子をこまめに伝える、話を聞く、困りごとは一人で抱えず職員で相談する、など。
世話人・生活支援員(グループホーム)
- ・料理や家事は得意ですか。
- できることを具体的に。利用者さんと一緒にする姿勢も伝えます。
- ・夜間や休日の勤務はできますか。
- できる範囲を正直に伝えます。
- ・利用者さんの自立のために、どんな関わりをしますか。
- やってあげすぎない、本人ができることを増やす、見守る、など。
サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者
- ・個別支援計画をどのように作ってきましたか。
- アセスメント・本人と家族の意向・会議・モニタリングの流れと、自分が工夫したことを話します。
- ・職員の支援の方法がそろわないとき、どうしますか。
- 記録や会議で共有する、手順を分かりやすく示す、職員の話を聞く、など。
- ・研修の修了や、実務経験の要件は満たしていますか。
- 修了した研修と年月、経験の期間を、証明できる書類と一緒に正確に答えます。分からないことは確認すると伝えます。
相談支援専門員・生活相談員
- ・相談を受けるときに大切にしていることは何ですか。
- 本人の話を聞く、本人が決めることを支える、秘密を守る、など。
- ・関係機関とどのように連携してきましたか。
- 具体的な例(会議・連絡の方法・役割の分け方)を話します。
- ・たくさんの件数を担当するとき、どう管理しますか。
- 予定や期限の管理の方法、優先順位のつけ方を話します。
看護師・准看護師
- ・病院と福祉の現場の違いを、どう考えていますか。
- 生活の場であること、医師が常にいないこと、介護・支援の職員との連携が大事なことを理解していると伝えます。
- ・医療的ケアの経験はありますか。
- 経験のあるケアを具体的に。経験のないものは正直に伝えます。
- ・介護や支援の職員に、どう関わりますか。
- 専門的なことを分かりやすく伝える、相談しやすい雰囲気をつくる、など。
面接で聞いておきたいこと
面接は、事業所があなたを選ぶ場であると同時に、あなたが事業所を選ぶ場でもあります。入ってから「思っていたのと違う」とならないよう、気になることは聞いておきましょう。
仕事の内容
- 1日の仕事の流れを教えてください。
- 入ってから、どのように仕事を覚えていきますか(研修・先輩が付く期間など)。
- 利用者さんの様子や、支援で大切にしていることを教えてください。
働き方
- シフトはどのように決まりますか。希望はどのくらい出せますか。
- 夜勤・残業は月にどのくらいありますか。
- 休みの取りやすさ(有給休暇の使い方など)はどうですか。
成長・続けやすさ
- 資格を取るための支援はありますか。
- 職員どうしで相談する場(会議・面談など)はありますか。
- 同じ職種の職員は何人くらいいますか。
給与・休み・社会保険などの条件は、面接で聞きにくければ、内定のあとに書面(労働条件通知書)で確かめることもできます。くわしくは 労働条件通知書のチェックポイント をご覧ください。
見学や面接で確かめたいことは、見学・面接のチェックリスト にもまとめています。
答えなくてよい質問
採用の選考では、本人の能力や適性と関係のないこと(本籍・出生地、家族の職業や収入、宗教、支持する政党、思想や信条、尊敬する人物、愛読書 など)を聞くことは、就職差別につながるおそれがあるとされています。
こうした質問をされたときは、答えなくてもかまいません。気になることがあったら、ハローワークに相談できます。
このページは一般的な目安です。法律や制度は改正されることがあり、事業所や自治体によって扱いが違うこともあります。くわしいことは、応募先・勤め先や、ハローワーク・労働基準監督署などの窓口で確かめてください。
