移乗・移動の介助の基本(腰を守る)
ベッドから車いす・車いすからトイレなどへ移るときの介助の基本と、介助する人の腰を守るコツです。
介助の方法・人数・使う福祉用具は、利用者ごとの支援計画と、理学療法士・作業療法士・看護師などの指示に従ってください。
始める前
- 本人の体調・その日の動きやすさ・痛いところを聞く。
- 介助の方法と人数(1人か2人か、リフトを使うか)を支援計画で確かめる。
- まわりの物をどけ、動く道すじをあける。床がぬれていないか見る。
- これから何をするか、本人に伝えて、同意をもらう。
車いすの準備
- ブレーキが両方かかっているか確かめる。
- フットサポート(足をのせる所)を上げる・外す。
- 移る先に近づけ、移りやすい角度に置く(角度は本人の動きに合わせて決めておく)。
- タイヤの空気・ブレーキの効きは、ふだんから点検しておく。
立ち上がり・移るとき
- 浅く座りなおし、足を少し引いて、足のうらを床につける。
- おじぎをするように前かがみになってもらい、お尻が浮くのを支える(引っぱり上げない)。
- 本人ができるところは、本人にしてもらう(手すりを持つ・足をふみかえる など)。
- 「立ちます」「回ります」「座ります」と、ひと動作ごとに声をかける。
- 座ったあと、深く座れているか・足の位置・服のしわを確かめる。
介助する人の腰を守る
- 足を前後・左右に開いて立ち、体を安定させる。
- ひざを曲げて腰を落とし、腰だけを曲げない。
- 本人に近づく(体をはなして持ち上げない)。
- 体をねじらず、足の向きを変えて向きを変える。
- 持ち上げるのではなく、すべらせる・転がすなどの方法や、福祉用具(スライディングボード・シート・リフトなど)を使う。
- ※ 腰の痛みは、早めに管理者に伝えましょう。無理を続けると、職員も利用者もけがにつながります。
転びそうになったとき・転んだとき
- 無理に支えず、ゆっくり床に下ろすように介助する(いっしょに倒れない)。
- 転んだら、すぐには起こさず、意識・痛いところ・出血・手足の動きを確かめる。
- 頭を打った・強い痛みがある・ようすがおかしいときは、動かさずに医療職・管理者に連絡する(必要なら119番)。
- 時刻・場所・ようす・したことを記録し、ヒヤリハット・事故報告を書く。
実際の介助は、利用者ごとの支援計画と、医療職・管理者の指示に従ってください。研修で、実際に体を動かして練習しておきましょう。
ほかの道具
このページは、現場で役立つ一般的な目安をまとめたものです。実際の対応は、事業所のマニュアル・手順、支援計画、医師・看護師など医療職の指示に従ってください。
