緊急時の対応カード
もしものときに、最初に何をするか。一般的な初動だけをカードにしました。A4 で印刷して、点線で切り取って使えます。
このカードは、一般的な最初の対応だけを書いたものです。
- 事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。本人ごとに決められた対応(主治医の指示書・個別の手順)があるときは、そちらが先です。
- 薬の使い方・量など、医療の細かいことは書いていません。医療職の指示に従ってください。
- 胸骨圧迫・AED・つまった物の出し方は、消防などの救命講習で実際に練習しておきましょう。
どの場面でも:最初の動き
- まず自分と周りの安全を確かめる。
- 一人で対応しない。大きな声で人を呼ぶ。
- 時刻を見る・記録する(いつ始まったか・何をしたか)。
- 迷ったら119番。「救急車を呼ぶか迷う」ときは、地域によって相談の電話(#7119 など)がある。
- AEDの場所を、ふだんから確かめておく。
- 事業所・管理者・医療職・家族に連絡する(順番は事業所の手順で)。
119番で伝えること
- 「救急です」
- 住所(事業所の住所・目印)
- だれが・どうしたか(年齢・性別・今の様子)
- いつから・何をしたか(したこと:胸骨圧迫・AED など)
- 通報した人の名前と電話番号
- 事業所の住所
- 管理者の電話
- AEDの場所
意識がない・反応がない
- 周りの安全を確かめてから近づく。
- 肩をたたきながら大きな声で呼びかける。
- 反応がなければ、大きな声で人を呼び、119番とAEDを頼む。
- 呼吸を見る(胸とおなかの動き)。普段どおりの呼吸がない・わからないときは、すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始める。
- AEDが届いたら電源を入れ、音声の指示に従う。救急隊が来るまで続ける。
- 119番では、電話の指示に従う。
すぐ119番のめやす
- 反応がないときは、すぐに119番
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
けいれん発作
- あわてず、周りの危ない物をどける。頭の下にやわらかい物を置く。
- 時計を見て、始まった時刻を確かめる(何分続いたかが大切)。
- 体を押さえつけない。口の中に物(指・タオル・スプーンなど)を入れない。
- 首まわりの服をゆるめる。
- けいれんが止まったら、呼吸を確かめ、顔を横に向ける(吐いた物がのどにつまらないように)。
- 様子(どこが・どのように・何分)を記録し、医療職・管理者・家族に伝える。
すぐ119番のめやす
- けいれんが長く続く・止まってもすぐくり返す
- 止まっても意識が戻らない・呼吸がおかしい
- 初めての発作・けがをした・水の中で起きた
- 何分で救急車を呼ぶかなどは、本人ごとに主治医の指示を確かめておく
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
むせ・窒息(のどにつまった)
よくある様子:食事中に急に苦しそうになる・のどを押さえる・声が出ない・顔色が悪くなる
- せきができるなら、強くせきをするよううながす(せきが一番の方法)。
- せきができない・声が出ないときは、大きな声で人を呼び、119番とAEDを頼む。
- 講習で習った方法(背中を強くたたく など)で、つまった物を出す。
- 反応がなくなったら、「意識がない」のカードの手順へ(胸骨圧迫・AED)。
- 物が出たあとも、医療職に伝え、様子を見る。
しないこと:口の中を指でやみくもにさぐる(奥に押しこむおそれ)
すぐ119番のめやす
- せきができない・声が出ない・息ができない
- 顔色が悪い・反応が悪くなった
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
熱中症が疑われるとき
よくある様子:めまい・立ちくらみ・大量の汗または汗が出ない・体が熱い・だるい・吐き気・ぼんやりしている
- 涼しい場所(冷房のある部屋・日かげ)へ移す。
- 服をゆるめ、体を冷やす(首・わきの下・足のつけ根などを冷やす、うちわであおぐ)。
- 自分で飲めるときは、水分・塩分をとってもらう。
- 様子をはなれず見守り、医療職・管理者に伝える。
しないこと:意識がはっきりしない人に、無理に飲ませる
すぐ119番のめやす
- 呼びかけへの反応がおかしい・意識がない
- 自分で水分をとれない
- 冷やしても良くならない
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
転倒・転落
- あわてて起こさない。まず声をかけ、意識があるか確かめる。
- 痛いところ・頭を打ったか・出血を確かめる。本人の言葉もよく聞く。
- 痛みが強い・動かせないところがあるときは、無理に動かさず、医療職・管理者に連絡する。
- 起き上がるときは、複数の職員で、本人のペースで。
- 頭を打ったときは、あとから具合が悪くなることがあるので、しばらく様子を見て、記録・申し送りをする。
- ヒヤリハット・事故報告を書く。
すぐ119番のめやす
- 意識がない・反応がおかしい
- 頭を打ったあと、吐く・ぼんやりする・けいれんする
- 強い痛み・大きな出血・変な形に曲がっている
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
やけど
- すぐに、きれいな流水で冷やす(痛みがやわらぐまで十分に)。
- 服の上からのやけどは、服を無理に脱がさず、服の上から冷やす。
- 水ぶくれはつぶさない。
- 冷やしすぎて体が冷えないよう、特にお年寄り・子ども・範囲が広いときは気をつける。
- 医療職・管理者に伝え、受診するか相談する。
しないこと:自己判断で薬や油などをぬる(医療職の指示に従う)
すぐ119番のめやす
- やけどの範囲が広い
- 顔・のどのやけど、煙を吸った
- 意識がおかしい
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
低血糖が疑われるとき
よくある様子:糖尿病の治療をしている人に、冷や汗・ふるえ・どきどき・ぼんやり・いつもと違う言動 など
- その人に決められている対応(主治医の指示・事業所の手順)を確かめ、それに従う。
- 意識があり、自分で飲みこめるときは、指示されている糖分(ブドウ糖など)をとってもらう。
- 医療職・管理者に伝え、様子をはなれず見守る。時刻と様子を記録する。
しないこと:意識がはっきりしない人の口に、食べ物や飲み物を入れる
すぐ119番のめやす
- 意識がない・呼びかけへの反応が悪い
- けいれんしている
- 対応しても良くならない
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
急に様子がおかしい(脳卒中が疑われるとき)
よくある様子:顔の片側がゆがむ・片方の手足に力が入らない・言葉が出にくい・ろれつが回らない
- 症状に気づいた時刻(または最後に普段どおりだった時刻)を確かめて記録する。
- すぐに119番。管理者・医療職に連絡する。
- 楽な姿勢で寝かせ、吐きそうなら顔を横に向ける。
- 食べ物・飲み物はあげない。
すぐ119番のめやす
- 上の症状が一つでもあれば、すぐに119番(時間が大切)
※事業所の手順・医療職の指示・かかりつけ医の指示に従う。
ほかの道具
このページは、現場で役立つ一般的な目安をまとめたものです。実際の対応は、事業所のマニュアル・手順、支援計画、医師・看護師など医療職の指示に従ってください。
