感染症の対応の早見表
感染症を広げないための基本の手順をまとめました。印刷して、手洗い場や処理セットの近くに貼っておけます。
消毒液の濃度・作り方、換気の回数、休む期間などの数字は、病原体や新しい知見によって変わることがあります。厚生労働省の「介護現場における感染対策の手引き」、障害福祉サービスの事業所向けの感染対策マニュアルなど、最新の資料と、事業所の感染症対策のマニュアルで必ず確認してください。
手洗い(石けんと流水)
するとき:ケアの前後・食事の介助の前・トイレのあと・汚れた物をさわったあと・手袋をはずしたあと・出勤したとき・帰るとき
- 流水で手をぬらし、石けんをつけてよく泡立てる。
- 手のひら → 手の甲 → 指の間 → 指先・爪 → 親指 → 手首、の順に、ていねいにこする。
- 流水でよくすすぐ。
- 使い捨てのペーパータオルなどで、よくふいて乾かす(タオルの共用はしない)。
- ※ 目に見える汚れがあるときは、手指消毒ではなく、石けんと流水で洗う。
- ※ 爪は短く切り、指輪・腕時計ははずしておく。
手指消毒(アルコールなど)
- 消毒液を手のひらに、決められた量をとる。
- 指先・爪 → 手のひら → 手の甲 → 指の間 → 親指 → 手首、にすりこむ。
- 乾くまで、すりこみ続ける。
- ※ ノロウイルスなど、アルコールが効きにくい病原体があります。嘔吐・下痢がある人のケアのあとは、石けんと流水で手を洗いましょう。
- ※ 消毒液の種類・使い方は、製品の説明と事業所のマニュアルに従ってください。
マスク・手袋・エプロン
- マスクは、鼻とあごまでおおい、すき間ができないようにつける。表面(外側)はさわらない。
- 手袋は、ケア1回ごと・利用者1人ごとに取りかえる。はずしたあとは手洗い・手指消毒をする。
- 汚れそうなケアでは、使い捨てのエプロン(ガウン)も使う。
- はずすときは、汚れた面にさわらないように。はずした物はすぐ捨てる。
- ※ つける順番・はずす順番は、事業所のマニュアルで決めておき、練習しておきましょう。
換気
- 窓を開ける・換気扇を回すなどして、空気の入れかえを定期的に行う。
- 2方向の窓や戸を開けると、空気が流れやすくなる。
- 冷暖房中も、温度・湿度に気をつけながら換気する。
- ※ 換気の回数・時間のめやすは、厚生労働省などの最新の資料で確かめてください。
嘔吐物(吐いた物)の処理
- 周りの人をその場から離す。窓を開けて換気する。
- 使い捨ての手袋・マスク・エプロンをつける(処理用のセットを決まった場所に用意しておく)。
- 吐いた物を、ペーパータオルなどで、外側から内側へ、静かにふきとる(広げない・飛び散らせない)。
- ふきとった物はビニール袋に入れ、口をしっかりしばる。
- 吐いた物があった場所とその周りを、事業所で決めた消毒液(次亜塩素酸ナトリウムなど)で消毒する。
- 手袋などを汚れた面にさわらないようにはずして袋に入れ、口をしばって捨てる。
- 石けんと流水で、ていねいに手を洗う。
- ※ 消毒液の濃度・作り方・使い方は、厚生労働省などの最新の資料と、事業所のマニュアルで必ず確かめてください。
- ※ 次亜塩素酸ナトリウムは、金属をいためる・ほかの洗剤とまぜると危険なものがある、など注意が必要です。製品の説明を守ってください。
- ※ 吐いた物が乾くと、ウイルスが空気中に舞うことがあります。早めに処理しましょう。
汚れたリネン(シーツ・衣類など)
- 手袋・マスク・エプロンをつけて扱う。
- 汚れた物を広げたり、ふったりしない(静かにたたむ)。
- ほかの洗濯物と分けて、ビニール袋に入れて運ぶ。
- 便や吐いた物がついているときは、取りのぞいてから、事業所のマニュアルの方法(熱水での洗濯・消毒など)で洗う。
- 作業のあとは、手洗いをする。
- ※ 洗濯・消毒の方法と温度などは、事業所のマニュアルと最新の資料で確かめてください。外部に出すときは業者との取り決めに従います。
発熱した利用者がいるとき
- 体温・症状(せき・のどの痛み・下痢・嘔吐など)・いつからかを確かめて記録する。
- 管理者・医療職にすぐ伝える。
- できるだけ別の部屋で過ごしてもらう。関わる職員をなるべく決める。
- 本人ができればマスクをつけてもらう。職員もマスク・手袋などをつける。
- 家族・主治医などへの連絡・受診は、事業所の手順と医療職の指示に従う。
- ほかの利用者・職員に同じ症状の人がいないか確かめる。
- 使った物・よくさわる場所(手すり・ドアノブなど)の消毒をする。
- ※ 病気によって、保健所・自治体への報告が必要なことや、休む期間などの決まりがあります。管理者と最新の通知で確かめてください。
- ※ 職員が熱やせき・下痢などのときは、無理に出勤せず、管理者に相談しましょう。
実際の対応は、事業所の感染症対策のマニュアルと、医療職・管理者の指示に従ってください。
ほかの道具
このページは、現場で役立つ一般的な目安をまとめたものです。実際の対応は、事業所のマニュアル・手順、支援計画、医師・看護師など医療職の指示に従ってください。
