食事の介助と、むせ・誤嚥を防ぐポイント
食事の前・食べている間・食べたあとに気をつけることをまとめました。印刷して、食堂や配膳の場所に置いておけます。
食事の形(きざみ・とろみなど)・姿勢・介助の方法は、利用者ごとの支援計画と、医師・看護師・言語聴覚士・管理栄養士などの指示に従ってください。
食事の前
- 本人の名前と、食事の形(ふつう・きざみ・ペースト・とろみの有無など)・食べてはいけない物(アレルギー・制限)を、食事の札などで確かめる。
- 目が覚めているか、体調はどうか(熱・息苦しさ・いつもと違うようす)を見る。眠そうなときは無理に始めない。
- トイレ・手洗い・入れ歯や眼鏡・補聴器の用意をすませる。
- 口の中が乾いているときは、お茶などで口をしめらせてから始める(とろみが必要な人は、とろみをつけたもので)。
姿勢
- いすに深く座り、足のうらが床(または台)につくようにする。
- あごが上がらないよう、少し前かがみの姿勢にする。
- ベッドで食べるときは、体を起こす角度・首の向きを、支援計画で決めたとおりにする。
- 介助する人は、立ったままではなく、本人と同じか少し低い目の高さで座る(上から入れると、あごが上がる)。
食べている間
- ひと口の量は少なめに。飲みこんだのを、のどの動きで確かめてから次のひと口。
- 「次はごはんです」など、何を口に入れるか伝える。急がせない。
- 話しかけるのは、口の中に食べ物がないときに。
- ときどき汁物やお茶をはさむ(とろみが必要な人は、とろみをつけたもので)。
- 疲れてきたら、休むか、その日の量を減らすことも考える(無理に全部食べさせない)。
- ※ 食べる速さが速すぎる人・口に詰めこむ人には、小さなスプーン・一品ずつ出すなどの工夫を、チームで決めておきましょう。
むせたとき・つまったとき
- むせているときは、せきを止めさせず、前かがみにして、せきで出せるよう見守る。
- 落ち着くまで、次のひと口は入れない。
- 声が出ない・息ができない・顔色が悪いときは、のどにつまっている(窒息)おそれ。すぐにほかの職員を呼び、119番・事業所の手順に沿って対応する。
- むせた時刻・食べていた物・ようすを記録し、続くときは医療職・管理者に伝える。
- ※ 窒息のときの対応(背中をたたく方法など)は、救命講習や事業所の研修で、実際に練習しておきましょう。
食べたあと
- すぐに横にならず、しばらくは体を起こしたままにする(時間のめやすは支援計画で)。
- 口の中に食べ物が残っていないか確かめ、歯みがき・うがい・入れ歯の手入れなど口のケアをする。
- 食べた量・水分の量・むせの有無・ようすを記録する。
- ※ 口の中をきれいにすることは、肺炎(誤嚥性肺炎)を防ぐことにもつながります。
実際の介助は、利用者ごとの支援計画と、医療職・管理者の指示に従ってください。
ほかの道具
このページは、現場で役立つ一般的な目安をまとめたものです。実際の対応は、事業所のマニュアル・手順、支援計画、医師・看護師など医療職の指示に従ってください。
